製品紹介

偏光板(POLAX)

偏光板とは・・・

技術情報 - 偏光 - のプロローグより抜粋
 光のもつ諸性質の一つである、「偏光」あるいは「光の偏り(かたより)」はその他の光の性質(波長、速度、屈折率、吸収、反射など)に比べて、日常生活の会話ではあまり使われない、馴染みの薄い性質ではないだろうか。もし、皆さんがプラスチック製のサングラスを持っておられたら、携帯電話の画面をそのサングラスを通して見て下さい。画面をゆっくり廻してみて下さい。途中で画面が消えて見えなくなるでしょう。プラスチック製のサングラスの多くは偏光板で出来ており、また、液晶表示は偏光の性質無くしては成り立ちません。この例でも分かるように,偏光は物理学、化学、生物、機械、電気のどの分野でも、又、我々の日常生活の中でも広く利用されている性質です。偏光とその応用 について紹介していきます。以下では数式が沢山あるように見えますが、高校卒程度の数学で式がたどれるように式の展開を詳しくしたためです。また式の展開に必要な公式などは付録にまとめてありますので参考にしてください。・・・
 弊社の技術情報にご興味をお持ちになった方は、以下のURLから詳細なPDF資料をご覧ください。
  https://www.luceo.co.jp/technical/

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 さて、液晶ディスプレイの中には、当然のとおり液晶が入っていることはご存知だと思います。液晶は液体と固体の状態を併せ持つ物質です。つまり、液体の流動するという性質と固体の規則的に並ぶという性質を兼ね備えています。液晶ディスプレイ内の液晶は配向膜という構造物の間に挟まれて、液晶層を形成しています。 また、液晶層に電圧をかけると、分子構造に起因して、分子の配列状態が変化します。この変化の仕組みを1画素ごとに仕込んで、光源の光を透過させたり、遮断させたりを繰り返し、画像が映し出されます。

 液晶の役目は先の説明のとおり、光源の光を透過させたり、遮断させることです。では、液晶や液晶層だけで映像が表示されるのでしょうか。答えはNoです。偏光板(或いは偏光シート・偏光フイルム)の存在が欠かせません。液晶ディスプレイの中には、液晶層を挟み込むように2枚が使用されています。このため、前述の「技術情報 ‐偏光‐ のプロローグ」にあるとおり、偏光サングラスを通して液晶ディスプレイの画面を見ると、液晶ディスプレイが真っ暗になる現象が見られます。液晶ディスプレイの内部でも、偏光板の向きによって真っ暗になるという偏光板の性質が利用されています。偏光板について、少し詳しく説明します。

 偏光板とは、自然光(方向に統一性がなくランダムに振動する電磁波)が入射すると、一定の方向に振動する波に揃えるための光学部品です。少々、難しい話になりますので、簡単に説明します。先ず、偏光板を直線状の細長い隙間が付いたフィルターとイメージしてもらえればと思います。この隙間は「偏光軸」、或いは「偏光透過軸」と呼ばれています。光はテレビの電波と同じように空間を伝わる波(電磁波)となります。ランダムに振動する波が細長い隙間をすり抜けるので、一定の方向に振動する波に揃う訳です。 また、透過した波(可視光)は直線偏光と呼ばれています。この波を進行方向から観察すると、直線状に振動していることから、この名前が付いております。
 偏光板の模式図

 偏光板を2枚組み合わせると、光の透過量を変化させることが可能になります。例えば、1枚目の偏光板の偏光透過軸を垂直に設置します。偏光板を通過した光は水垂直90度の直線偏光となります。2枚目の偏光板の偏光透過軸を垂直90度、斜め45度、水平0度と少しずつ回転させると、垂直90度は最も明るく、斜め45度は薄暗くなり(原理上1/√2の明るさ)、水平0度で最も暗くなります(原理上0になる)。
 2枚目の偏光板の偏光軸が垂直90度だと水垂直方向の直線偏光は遮られることなく通過します。
  偏光軸が垂直90度
 2枚目の偏光板の偏光軸が斜め45度だと、垂直方向の直線偏光の波に対してsin(正弦)成分の波が通過しますので、光量は落ちます。
  偏光軸が斜め45度
 2枚目の偏光板の偏光軸が水平0度だと、垂直方向の直線偏光の波は通過できなくなり、光量が0になります。
  偏光軸が水平0度

 偏光の性質を利用しているのは、液晶ディスプレイだけではなく、偏光計測技術を応用した多種多様な検査装置があります。例えば、顕微鏡、歪検査・複屈折測定・位相差測定の検査装置、糖度計、各種検査ユニットなどがあります。ルケオでは、これらの装置やユニットの光学部品としての用途に特化した偏光板を製造・販売しております。ルケオ製の偏光板は液晶ディスプレイの中の偏光板と同様にヨウ素系タイプの偏光板です。しかし、前述の装置やユニットに組み込むので、大きさは最大でも100㎜程度となります。

 ルケオ製の偏光板の製造方法は以下の通りです。 ①樹脂フイルムをヨウ素で染色します。 ②染色したフイルムを延伸すると偏光性能が現れます。 ③出来上がった偏光フィルムを光学特性が優れた光学ガラス基板の間に挟み接着します。
 偏光板の構造

 ルケオの偏光板は長年に渡って培ってきた製造方法のノウハウがございます。そのため、多くの種類を取り揃えています。対応波長については、可視光線域用と近赤外線域用を揃えております。また、単体透過率や消光比の特性についても、各種ございます。
 例:可視光線域用偏光板-POLAX-15N
 例:近赤外線域用偏光板-POLAX-30IR

 下の仕様をまとめた一覧表から必要な偏光板を選択して頂ければと思います。 もし、ここに記載していない仕様をご希望の場合、特注品として少数試作から承りますので、ご連絡を頂ければと思います。
 お問い合わせはこちら

仕様

偏光板・波長板総合カタログ
 最適な偏光板・波長板を選定するために、先ずは総合カタログをチェックしてください。全品種を掲載していますので、性能比較も可能です。

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POLAX-15N ●代表値●
 可視光線用 λ=400~700nm
 単体透過率:15±2%
 消光比:10⁵
POLAX-15Nは、青漏れ防止を目的として開発された消光比が最も高い可視光線域用偏光板です。
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POLAX-25N ●代表値●
 可視光線用 λ=400~700nm
 単体透過率:25±2%
 消光比:10³~10⁴
POLAX-25Nは、偏光性能を重点に開発された高性能型の可視光線域用偏光板です。
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POLAX-32N ●代表値●
 可視光線用 λ=400~700nm
 単体透過率:32±2%
 消光比:10²~10³
POLAX-32Nは、単体透過率と消光比のバランスが取れた最も平均的な可視光線域用偏光板です。
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POLAX-38N ●代表値●
 可視光線用 λ=400~700nm
 単体透過率:38±2%
 消光比:10~10³
POLAX-38Nは、可視光線域において均一に光を吸収することにより色の再現性に優れた可視光線域用偏光板です。
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POLAX-38S ●代表値●
 可視光線用 λ=400~700nm
 単体透過率:38±3%
 消光比:10³~10⁴
POLAX-38Sは、より高い透過率とより大きな消光比を追求した可視光線域用偏光板です。
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POLAX-42S ●代表値●
 可視光線用 λ=400~700nm
 単体透過率:42±3%
 消光比:10²~10⁴
POLAX-42Sは、単体透過率を40%以上に高め、より大きな消光比を追求した高性能な可視光線用偏光板です。
POLAX-32NIR ●代表値●
 近赤外線用 λ=780~830nm
 単体透過率:32±3%
 消光比:10⁴
POLAX-32NIRは、780nm~830nmの波長域専用として開発された近赤外線域用偏光板です。
POLAX-30IR ●代表値●
 赤外線用 λ=900~1600nm
 単体透過率:30±3%
 消光比:10³~10⁴
POLAX-30IRは、900nm~1600nmにおいて均一な分光特性を示す近赤外線域用偏光板です。
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